ちふれさんに金のリップ出すなんて言われて驚き慄いていたのはいつのことだったでしょうか。
ちふれ口紅の限定色のゴールド、2月か3月くらいに発売されたと思うんですけど、何故か最近になって今までなかった店舗に入荷されてたので買いました。
こちらも例に漏れず積極的に探しに行くような時期ではなかったこと、日頃立ち寄るところには売ってなかったこと、リップへの戦意喪失などの理由から不戦敗を選んでいたのですが、この期間に発売された限定品はことごとくあとからでも手に入りますね。
店舗休業やメイク機会の損失が理由だとは思いますが、私と同じく魂を失ってしまった存在も少なくないのではないかと感じています。
帰ってきて。
私は少しずつ戻ってきています。
ちふれ 口紅(詰替用) 002
ゴールド系 500円(税抜)
今回のちふれはモロッカンサマーをイメージしたコレクションなのだそうです。
ちふれって今までそういうことしてたんだっけ。
そしてちふれの口紅でニュアンサーって過去あったんだろうか。初なのかな。
他のカラーは350円ですがこちらは500円。
お値段も特別です。
モロッカンサマーなケースを添えて
同時に発売された口紅ケースも購入してみました。200円。
合わせて700円。ちふれにしてはなかなか。
こちらの口紅、ご存じの通り「詰替用」なんですけど、過去一度も詰め替えたことがありません。
しかし過去に無残な姿になった経験から、今回は同時に発売されたケースも購入してみました。
詰替用が初めて詰め替えられる歴史的瞬間です。
こんな感じです。
他のカラーと区別がつくし、夏らしいケースも素敵ですが、リップを折るかどうかはあまり関係がなかったですね。どちらにせよ出し過ぎには注意です。
まあ普通に使ってたらあんな折れ方しないよな。
本体にも特別な柄が施されています。
モロッコのなんかをイメージしてるんでしょうか。タイルとか、工芸品とか?
私にはドット絵にしか見えないですが。
リップ自体はあまり黄色っぽくない、オレンジブラウンっぽいカラーをしています。
世界よ、これがちふれクオリティだ
こいつはすげえや…!
ちふれのクオリティを疑うわけではないのですが、もっとゴールドラメやでってかんじだと思っていたので、いい意味で裏切られました。
ラメはめちゃくちゃ細かいです。
ザラザラ感は一切なく、滑らかな塗り心地。
比較的赤みのあるゴールド、というか、オレンジブラウンっぽい色合いがあります。
そのため、唇に乗せるとそこまで黄色っぽくありません。赤みの分は唇に馴染み、黄色っぽい繊細なゴールドが控えめに輝きます。
質感はニュアンサーには珍しくうるうるでもベトベトでもない、サラッとセミマット。
ラメも色味も落ち着いているので、ゴールドにしてはだいぶ控えめ。
キラキラにしたい、黄みを足して色味をチェンジしたいなどという強い願いを持って使うと物足りないんじゃないかなと思いました。
いつものリップをさりげなくニュアンスチェンジしたい、そんなささやかな願いを叶えるゴールドリップです。
思い出すのはやはりゴールドゴッデス
色と質感から、ニュアンサーのゴールドリップよりもメタリックリップに近いような印象があり、またしてもレブロンのゴールドゴッデスのことを思い出しました。
ゴールドゴッデスとリュクスレザーは永遠に引っ張るんじゃないかっていうくらいいつまでも話題に出してしまう…亡霊に憑りつかれている。
比べたら全然違いました。
ゴールドゴッデスみたいに色が付くわけではないし、ゴッデスに比べればラメ粒感もあり、ああいったメタリックリップとはやっぱり違いますね。あくまでニュアンサーです。
ちふれに含まれるブロンズっぽいラメがゴッデスのようなオレンジブラウンみを醸し出してるのかなと思います。
ゴッデスが気に入ってた最大の理由が、マットリップのアイデンティティを侵害しないところなんですよね。
こういう類のリップは基本グロッシーなので、上から重ねるしか選択肢がないし、マットがマットでなくなってしまうところが悩ましい。
ちふれはゴッデスほどではありませんが、マットリップと合わせてもツヤツヤにはならないというのは貴重です。
世代を選ばないゴールド
ザラザラ感ジャリジャリ感が一切なく、非常に繊細なラメ感は本当にクオリティが高いです。
その上色味にも落ち着きがあり、何しろ
ニュアンスチェンジ用のリップなのにグロッシーじゃない
のは実に素晴らしい。
先述の通り、黄色っぽくカラーチェンジする目的、ゴールドでキラキラにする目的には少し力不足を感じるかもしれません。
ただその分、年齢を問わず誰にでも使いやすいゴールドになっていると思います。
ちふれは若者にも、年配の方にも愛されるブランド。
今回の「モロッカンサマーコレクション」なんていうのは明らかに流行に敏感な若い世代に向けているんだけど、このアイテム自体はちふれを使用するすべてのユーザーが使いやすくできているんじゃないかなと、私は感じました。
それもちふれクオリティ。
他社ゴールドリップとの比較
現在ドラッグストアで買える定番ゴールドと比較してみました。
- ロレアルパリ カラーリッシュルルージュ G101
- リップフォンデュ イルミナゴールド
- コフレドール スキンシンクロルージュ GD-01
です。
例によってこういうリップの撮影方法が未だに分かりません。
ちふれが特にオレンジっぽい色なのはお分かりいただけるでしょうか。
ロレアルパリは最もゴールドラメが濃密で、ひと塗りで最大出力の輝きを放ってきます。調節はききません。
それでいて非常に滑らかな塗り心地で、高級感は抜群です。金の中の金。
リップフォンデュは「口紅」というよりも「スティックグロス」という感じのテクスチャ。そしてそれ自体に黄色い色がついてます。
シアーなイエローグロスにゴールドラメがチラチラ入ってるという感じ。
コフレドールはリップ自体はクリアで、ゴールドを中心に繊細な多色ラメが煌めく上品なゴールド。色もあまりつかないし、輝きも奥ゆかしい。
リップフォンデュほどではないけどどちらかといえばツヤっぽいリップ。
ちふれは、
- ギラギララメラメじゃない
- 質感がグロッシーじゃない
- 安い
ここがポイントです。
逆に
- ギラギラがいい→ロレアル
- グロスがいい→リップフォンデュ
- 上品なゴールドが欲しい、高くてもいい→コフレドール
て感じでしょうか。
高くてもいいならデパコスもありますが。
金の中の金ならロレアルパリ一択。
ちふれの夏、モロッコの夏
ちふれ口紅にしてこのクオリティ、
このクオリティにして500円。
ゴールドリップ愛好家は勿論のこと、なんか一本ゴールドが欲しいなあという方にはおすすめしない理由がありません。
多分私が買ったタイミングで普段限定を置かないようなところにも置かれたっぽい(ちなみにマツキヨ)し、オンラインでも買えます(2020年7月現在)。
ちふれ公式通販サイト
https://www.chifureshop.jp/fs/cfrec/2822
ケースも可愛いし、当たり前だけどそのままより使いやすくなります。
ちふれ口紅(詰替用)は詰め替えてこそだぞ。誰だ、そのまま使ってるやつは。
一緒に展開されてるネイルエナメルの新色もモロッカンサマー、地中海って感じでめちゃめちゃにオシャレです。
モロッコのことひとつも知らないけど。
中学生の時に見たラルクのMVが私の唯一のモロッコの記憶です。
私からは以上です。
これは中学生には早すぎたビデオ(VHSしか持ってないのでもう見られない)