この秋の新作の中でもかなりの注目株が発売されました。
プチプラ界(特に国産)には何故こんなにもマットタイプのリップスティックが少ないのかと、マットのリップスティックを愛する私は以前から嘆いておりました。
特にヴィセアヴァンにおいては、ブランドのイメージやリップスティックのバリエーションの豊富さを考えればマットリップがない方がおかしいとさえ思っていましたから、この新ラインの誕生は必然、いや、当然のこととして受け止めております。
そうです
Visee Avantのリップスティックに遂にマットが加わりました!!!
ありがとうVisee Avant。
ありがとうKOSE。
そんな感謝の気持ちを込めながらレビューしていきたいと思います。
目次
Visee Avant リップスティック クリーミィマット
全8色 各1600円(税抜)
・ひと塗りで見たままのリッチな発色。ヴェールで唇を包んだようにパウダリーな仕上がりのマットリップカラーです。クリーミィタッチでふっくらとした唇が続きます。
・なめらかでマットな質感のパウダリーなゲルを最大量※配合。少量の粉体でもマットな質感が叶うため、乾燥感がなくふっくらと仕上がります。※ブランド内比
・クリ-ミィなタッチでのび広がり、均一な発色を叶えます。
・唇にしっかり密着。板状粉体を肌なじみの良いオイルでコーティングすることで、美しい仕上がりが長続きします。
新アイテムなので長めに商品特徴を引用してみましたが(これでも割愛している)、 「なめらか」で「マット」な質感の「パウダリー」な「ゲル」が配合されていたり「板状粉体」を「オイル」でコーティングしていたりする、「パウダリー」で「クリーミィタッチ」なリップスティックなんですね。
なるほど?
形としては既存のリップスティックと全く同じ形状です。
あのスリムさのマットリップにはなかなかお目にかかれないので、それだけでも高得点あげちゃう(甘めの採点)。
マットに及び腰の方にもおすすめなクリーミィマット
「クリーミィマット」というとおり、湿度を感じるマット。
直接唇に塗ったら乾燥しそうではあるけど、リップクリームとか塗ってると「限りなくマット寄りのセミマット」みたいな塗り心地です。
最初触ったときはkissのマットリップみたいにペタペタした感じかと思ったけど、実際塗ってみると違いました。
確かにクリーミィでウェット感はあるけど、仕上げてみるとしっかりパウダリーなマット感も出てきます。
細いし付け心地も非常に軽く、使いやすいマットだと思います。
色づきもひと塗りだと結構控えめ。
マットリップって、バチーっとバキバキっと塗り潰す勢いで色がつくのが苦手って方もいるかもしれませんが、これはそういう感じがありません。
私もマットリップは好きですがバチーっと色が乗ることが得意なわけではないので、塗ってからぼやっとするようにぼかしてるんですけど、これはひと塗りだとわりとぼんやり乗ってくれるので使いやすい。
重ねればバチーっとします。
バチーっとっていう表現合ってる?
色持ちはするっちゃするけど、めちゃめちゃいいってほどでもないのかな。
マスクには付きにくいし、食事をしてもなくなるっていうほどでもないので、良い方だとは思います。まだ検証不足ではあります。
色の乗り方もやわらかく、つけてても重さを感じないし、マットに苦手意識がある方にもおすすめできるリップスティックだと思います。
全部で8色が発売されまして、その中から秋色っぽい103と108の2色を選びました。
103 FALL
まずは103番、FALL。
もう名前から秋。
「落ちる」の方かもしれないけど。
何色というか秋色
FALL FALL FALL FALL FALL!!!!!!!!!!!!!!
思わずDIR EN GREYの詩踏みの一節を熱唱してしまいました。
そのくらい秋!
京さんもこんなふうに小さい秋を見つけた喜びをしたためてシャウトしていたのだろうか。
誰もが信じていた答えが正しいとは限らないのでね。
何色っていうか秋色。
カテゴリで言ったら赤。
もっと細分化すると「赤レンガ」カテゴリが近いと思うけど、第一印象は紅葉の赤。
秋をFallと言うのは落ち葉(fall of leaves)から来ていると言いますから、この印象で合っている気がする。
赤レンガやブラウンレッドといったかっこいいめのカラーよりも、明るさとやわらかさのある赤はどちらかというと可愛らしい雰囲気。
ただ純粋な赤より黄色みや茶色みがあって甘すぎず、クリーミィマットの質感からぬくもりを感じる秋色です。
深みのある秋色とはまた違う趣で、秋色は憧れるけどディープカラーは苦手という方にも間口が開かれている気がします。
そっくりさん大集合の巻
似てそうなもの集めたらそっくりさん大集合になってしまった。
Visee Avantの006 RED BRICKはそれはもう「秋の民が秋につけるに相応しい赤」だと思ってるんですが、006のマットバージョンが103だと言ってもいいと思います。
006より103の方が発色も柔らかく、少し明るいです。
ロレアルパリの300フレーミングクラウドも「レンガ系統だけどレンガというほど茶色くなく可愛いめのマットレッド」なので近いものがあります。
103の方が黄み寄り、フレーミングクラウドの方が発色強めではありますが、フレーミングクラウドを薄めにぼかして使うと同じような雰囲気。
マシュマロルック032はヴィセアヴァン006と色も質感もそっくり。若干ヴィセアヴァンの方が黄み寄り。
これ早くも今季最高来たかもしれん。
最近ブリック詐欺にあったことを少し根に持っていたのだけど、これだけ素敵な秋色に出会えたので帳消しです。
108 COCOA
続きまして、108のCOCOAです。
こちらに関しては事前にSNS等で写真を見ていて、赤みの少ないブラウンベージュで多分得意ではないなあとは思いつつも、義務感と好奇心で購入してみました。
赤みも黄みも強くないブラウンベージュです。
どちらかといえば陰のある印象のカラー。
私が塗るとやっぱり「くすみローズブラウン」みたいな色になりますね。
103とは真逆で肌色も映えないし得意な色ではありません。
とはいえ、カラー自体の自己主張の少なさと、このリップの控えめな発色のおかげか、悪目立ちしないので意外と使えそうな気がしてます。
苦手な中でも、彩度がバリバリに高いカラーとかヴィランズみたいなディープカラーだと唇の主張が強くて「浮く」感覚がありますが、このカラーの場合は「引く」感覚。
青みでも黄みでもないカラーでもあるし、意外と誰でも使えるブラウンなのかもしれません。
ゴリゴリ重ねればそこそこ主張はします。
私の場合、肌映えだけを意識して手鏡を覗き込んでいたら「なし」になる。
でも基本全身黒だし陰キャだし、トータルの雰囲気で考えたら103よりこっちの方が合ってる気もしてくる。
やはり赤みとか黄みとかを欲してはしまうけど、「こんな日があってもいい」の範囲内ですね。
これはもしかしてあれに似ているのではないか
事前情報でもロレアルパリのルージュシグネチャー116みたいな感じかなーと思っていましたが、だいぶ似てました。
そしてCOCOAを塗ったときにこれはもしやと思いましたが、件のロレアルパリ モイストマットの新色BRICK PLANETこと298もかなり似てますね。
108の方が付き方が軽やかで微妙に明るめなので298よりは使いやすい気がしますが、半々で塗っても区別つかないくらいには似てますね。
298も最初からショコラとかカカオとか言っといてくれればこれもありだねってなったものを…。
色としては赤とかピンクとかオレンジとかの要素をあまり持たない「茶色」なんだけど、 発色の控えめさやマットのやわらかさも相まって、割と誰でも挑戦しやすい茶色になっていると思います。
元の唇の色の赤みによっても見え方が違ってくるようなカラーではありますね。
私のような元の唇にあまり血色感がない上に低彩度苦手タイプだと、少し赤みを持たせてからつけた方がしっくりくる気がします。
そんなわけでクリーミィマットシリーズには大満足です。
マットでこれだけ細身でベタつかないしパサつかない、カラーも良し。
欠点はどこ。
一番好きなリップスティックはロレアルパリのモイストマットNってずっと言ってたんですけど、こっちになるかもしれない。
まだヴィセアヴァンはカラーバリエーションが少ないので今後の展開次第だけど、展開があればたぶん、すぐ入れ替わる。
がんばれモイストマット。
2色を試した感じ、このクリーミィマットはマットリップの中でも非常に使いやすいと感じています。
マットリップはツヤのリップと比べたらマスクに付きにくいという利点もあるし、今まではマットを使ってこなかった方もこの機会にマットリップに挑戦してみるのもいいかと思います。
ではまた!!