毛穴改善のためにグリセリンフリーを始めたのが2017年10月。
あれから3年半。
過去模索する姿はリアルタイムでお届けしていたのですが、結局それでどうなったのかっていうのをそういえば書いてないなあと思ったので、グリセリンフリーの総括的なものを書いてみます。
今はグリセリンフリーが広まってネットでも情報がたくさん出るようになったし、もっと賢い人が世の中にはいっぱいいるからそういうのが気になる方は調べてみてください。
もくじ
- グリセリンフリーって?
- 実際グリセリンフリーを実践してみて
- デメリットもある
- グリセリンフリーを始めようという方へ
- グリセリンフリーは誰にでもおすすめというわけではない
- ファーストグリセリンフリーアイテムのおすすめ
ここに書いていることはすべて個人の見解です
グリセリンフリーって?
化粧品等に含まれるグリセリンが、ニキビ、皮脂過多、毛穴詰まり、顔の赤みなどに影響している可能性があります。
グリセリンを控えたら改善されるのではないか、というのが簡単な概要。
そもそもグリセリンって?
主に保湿成分としてほとんどの基礎化粧品に入っている成分。
勘違いしてほしくないのは決して悪いものではありません。
グリセリン自体は低刺激で安全性の高い成分であるどころか、もともと人間のからだにもある成分です。
グリセリンは肌に良くないの?
アクネ菌というのは誰でも知っていると思います。
なんとなく「ニキビはこいつのせい」というイメージかと思います。
アクネ菌も誰のからだにも存在する常在菌。
ニキビの原因菌として有名だけど、皮膚のバランスを保ってくれているのもまたアクネ菌だったりするらしい。
アクネ菌は皮脂を分解して肌を弱酸性に保ったり皮膚を保護する成分を作ってる。
それでぼくたちの肌を守ってる。
めっちゃいいやつ。
アクネ菌は肌にとって大事な子だけど、増えすぎるとトラブルになっちゃう。
皮脂が好物だから皮脂の分泌が多いと増殖しちゃう。
それに酸素が嫌いな子だから、皮脂が多く出て毛穴が詰まって酸素が届かないようなことになるとそりゃあもう暗躍し始める。
ここまではいろんなところに書かれている基本的な話。
本題はここから。
化粧品等を製造するサティス製薬の以下の研究
保湿剤がアクネ菌を増殖させているのではないか
その中でもダントツでグリセリンがアクネ菌を増殖させている???
っていうグラフ画像が出回って、皮脂ニキビ角栓などに悩む界隈で話題になった。
そういうわけで
グリセリンを控える
↓
アクネ菌減る
↓
悩み減る
ってことでは!?
ってなったんだと思う。
だから、グリセリンという成分が肌に害を与えるわけではありません。
アクネ菌が悪者というわけでもありません。
「肌のバランスを正しく保つ」
これが目的です。
アクネ菌の増殖で崩れたバランスを取り戻せば肌トラブルは減るのではないか、そのためには餌となるグリセリンを減らしてみたらいいのではないか、というお話です。
再度言いますが、
グリセリンは肌にとっても体にとっても悪いものではありません。
グリセリンフリーはそれを排除しようという陰謀論的な活動でもありません。
あくまでも目的は
肌のバランスをよくする
ことです。
グリセリンを使うな!ということではもちろんありませんし、ゼロにするのではなく「減らす」だけでいい場合もあるし、何ならグリセリンを使わない方がバランスが崩れてしまう可能性だってあります。
例のグラフ以外、グリセリンフリーの根拠みたいなものは示されてないと思う。
だから正しいやり方とかはないし、そもそもこのメカニズムで合ってるのかもわかんない。
あのグラフや研究を鵜呑みにしてバカだ!みたいな発言も見かけたりするんですけど、おそらくあのグラフは発端に過ぎないのだと思います。
きっかけにはなったかもしれないけど、それをやってみて調子が上がったという人がいたから広まって、それを知って鼻の状態がかわった私が存在しているのです。
実際グリセリンフリーを実践してみて
私にはてきめんに効果ありました。
私はニキビはほとんどできないのですが、鼻の毛穴がとてもお見せできないようなイチゴ鼻で、鼻テカテカマンです。
ザラザラが激減
鼻を触ると全然違います。
上から撫でても下から撫でても、ザラザラ感がありません。
毛穴が気になるようになってからというもの、ただの一度も触ったことのない感触です。
かつて私の毛穴は「詰まっている」にとどまらず、角栓が「生えて」いました。
収穫時期の大根やにんじんのように、土から頭が出ていました。
鼻のすぐ横の頬とか唇の下とかにも塩まぶしたみたいなつぶつぶが生えてたし、小鼻の溝にいたっては角栓かどうかも定かではないようなボサボサが生えてた。
これ生えたことある人にしか分からないと思うんだけど、皮なのか角栓なのかなんなのか分からないんだけど白いのがボサボサ生えてるの。
角栓が生んだクリーチャーかな?
さらには皮膚と皮脂と鼻から出てくるニョロニョロが混ざり合ったような白いものがカビみたいに溝にたまったりしてました。
その、地表に飛び出てるやつが軒並みどっかいった。
地中にはまだまだ埋まってますけどね。
毛穴はまだまだ開いていて、角栓は詰まってるし、黒いブツブツも気になります。
でも毛穴パック全盛期にも、保湿が大事ときいてコットンパックとかしてたときにも、酵素洗顔を使ったときにも、このような結果は得られませんでした。
みなさんが「毛穴が気になる」ってこの程度のことだったんだろうなって、ようやく分かり始めています。
なんなら「この程度」の中でも汚い方なんだろうけど…
毛穴を埋める下地とか塗ると本当に地獄でした。
こっちは穴掘ってるんじゃなくてもうビル建ててんのよ。
パテ職人の出番じゃないのよ。
今ならパテ職人とも仲良くなれるんでしょうか。
皮脂分泌にも変化
今は常時マスクなので日中のテカりを気にせず済んでいますが、おそらくテカってるはテカってると思います。
かつては朝起きたら鼻があぶらまみれだった。
油マシマシ。
二郎系女子。
くるくるしたら角栓とれるセルフオイルクレンジング状態とはまさにこのこと。
日中も、テカりなんて可愛いもんじゃないよ、テカりじゃなくてヌメりよ。
グリセリンフリー後は
寝起きなどのビシャビシャヌルヌル→ヌメり
日中の脂浮きのヌメり→テカり
と一段階ずつ下がった感じがします。
肌の赤黒さが減った
以前はなんのタイミングか、急激に顔が赤黒くなる日がありました。
普段から赤みはあったけど、すごく赤い日があった。
ホルモンバランスで産油量が上がる時だったりするのかなぁ。
仕事いくときなどの日常のベースメイクは日焼け止めと透明パウダーだけですっぴんみたいなもんだったんですけど、たまに全く身に覚えがないのに「日焼けした?」って聞かれてた…どんだけ赤黒くなってんだ…
客観的に見ることはできないけど、自分としてはそういうことはなくなったと思う。
あと例の小鼻の溝も常に真っ赤に炎症してるような状態で、痒みを伴うこともあった。
今も赤みはあるけどあんまり気にならないし、痒いと思うこともないです。
イチゴ鼻は今でもイチゴらしくボコボコして毛穴が開いて詰まってる感じではある。
多分これ以上はグリセリンフリーではどうにもならない。
それでも相当ましになった。
地表に飛び出してないだけでベースメイクの塗り心地や仕上がりが全然違います。
かつて色のついたベースメイクはリキッドだろうが粉だろうが、「毛穴を隠すどころか目立たせるもの」だった。
テカりとの戦いに終わりにはないけど、30をとうに過ぎて、ようやくベースメイクを楽しめるようになりました。
デメリットもある
そんな感じで私はグリセリンフリーに出会わなければ人生どうなってたかと思うレベルで効果を実感していますが、いいことばかりではありません。
とにかく乾燥がすごい!
自分の肌は頑丈でスキンケアによって何か悪い影響を受けることはないと思っていたから、最初にグリセリンフリーを試したときはびっくりしました。
顔全体が細かい鱗みたいなかんじにガッサガサ。
引くくらい乾燥してしまった。
グリセリンの入ったクリーム使ったらすぐ直ったから、ほんとにグリセリンって優秀な保湿剤なんですよ。
安くて優秀。
だからほとんどのスキンケア商品に入ってるんだということがよく分かる。
不調がダイレクトに肌に出る
グリセリンフリーを始めるまで「生理前だから肌が不調」っていうのが分からない人でした。
生理はめちゃくちゃ重い。
PMSも年々酷くなる。
でも生理前の肌トラブルはなかった。
それが今や目に見えて肌の調子が悪くなる。
加えて気候の変化にも敏感。
「季節の変わり目の生理前」なんて年2回の恒例特大肌荒れイベントになってる。
乾燥して皮が剥けたり湿疹出たり。
人による、年齢によるものもあるとは思いますが、そういう覚悟はいるかもしれません。
グリセリンフリーを始めようという方へ
もしもかつての私のように人並外れた毛穴を所有しているのなら、試してみる価値はあるとは思います。
やるなら夏がいい
私は10月という、自分にとって1年で最も肌荒れするタイミングで始めてしまい、結果鱗になりました。
冬は乾燥する季節だし、その前後は季節の変わり目でトラブルが出やすいので、試すなら高温多湿の夏近辺がおすすめ。
何から始める?どこまで避ける?
とりあえず「グリセリン」と「濃グリセリン」が入ってない、基礎化粧品を試すのがいいと思います。
なんちゃらグリセリルとか、分解されると何かあれなオイルとか、そういうことはあとから追究したくなったら考えればいいです。私は全然考えてません。
まずは化粧水だけグリセリンフリーにしてみるとか、配合が多いもの(成分表の1~3番目くらいに載ってるようなやつ)を避けるっていうのでもいいと思います。
ベースメイク用品やシャンプーとかも、もしグリセリンフリーの効果が出て、極めたいと思ってからでいいと思います。
私はシャンプーは気にしてない。
ベースメイク、日焼け止め、洗顔料は入っててもいいんだけど、成分表の序盤に書いてあると避けちゃうかな。
グリセリンだけが諸悪の根元ではない
ニキビや毛穴の開き、皮脂過多は乾燥が原因の場合もあります。
その場合、逆に悪化するおそれもあると思います。
無理せずに、合ったもので
グリセリンフリーの基礎化粧品とひとことでいっても、当然のことながらそれぞれ配合されている成分が違います。
死ぬほど乾燥するものもあれば、乾燥しないものもあるかもしれません。
グリセリンフリーだから乾燥してもしょうがないんだ…結果が分かるまで我慢して使ってみよう…みたいなのはやめたほうがいいと思います。
トラブルが起きたら今まで使っていたスキンケアに戻しましょう。
なので、グリセリンフリーを始める前に使用していた「信頼できるスキンケアアイテム」は手元に残した状態で始めることを推奨します。
グリセリンフリーは誰にでもおすすめというわけではない
グリセリンフリーが結構広まってきていて、「肌が綺麗になる美容法」とか「毛穴、ニキビにはグリセリンフリーが効く!」とか、そうなってくるとムムってなりますよね。
なんの美容法でもそうだけど、まず人によります。
そして何度も言う通り、
「肌のバランスを正しく保つ」ことが目的であって、グリセリンフリーが目的なわけではありません。
ニキビ、毛穴、皮脂などに悩む人、何をしても良くならないという方は、簡単にできるし、私は効果あったし、一度試してみてもいいと思います。
軽度の人は見合わないかも
「毛穴が気になる」っていっても、ビオレ洗顔ジェル使ったら毛穴がどっかいったとか、マシュマロフィニッシュパウダーで毛穴カバーできちゃう~なんて程度でも「毛穴気になる。マジヤバイ。人として終わってる」みたいなこと言う人もいるんですよね。
アホ言うな!ニキビもない毛穴も目立たないようなやつがやるんじゃねー!と言いたいわけではないのですが、得られる効果よりもグリセリンの入ってない化粧品を探す手間と乾燥などの弊害の方が大きいんじゃないかな?と思ってしまう。
グリセリンやめると美肌になるっていうわけではないんだ。
なので「グリセリン使えるなら使ってた方が生きるの楽だよ」と思ってしまうかな。
まぁ他人から見て綺麗でも本人は悩んでるってこともあるし、じゃあどこからがグリセリンフリーした方がいいのって、その線引きはそれこそ誰にもわからない。
やってみないと分からないのも事実なので、やってみたいのであればやってみればいいですよね。お金かかることでもないし。
ここに書いてあることも全て仮定と想像だし。
ファーストグリセリンフリーアイテムのおすすめ
私自身、化粧水をほとんど使わなかったり、グリセリンフリー以前に極端なスキンケアをしていた関係で、「おすすめアイテム情報」はあまり持ち合わせておりません。
そんな中でも、最初にこれ使ったらいいんじゃないかな?というものが思い当たったので紹介します。
M-mark アミノ酸浸透ジェル
グリセリンフリーで水のようなジェルなんて、ほとんど水つけてるみたいでつけてる意味ある?みたいなものを想像してしまうんですけど、これはグリセリンフリーとは思えない付け心地でした。
ヒアルロン酸とか合う合わないは人それぞれだとは思いますが、グリセリンフリーの中でも乾燥を感じにくい方だとは思うので、最初に手を出すのにはおすすめできます。
手始めに化粧水をこれに置き換えてみるというのがいいかもしれません。
私は使ったことありませんが、M-markだと化粧水や乳液もグリセリンフリーのものがあるみたいです。
サンホワイトシルキー
私はもともとクリームだけを塗る「ガッテン塗り」ってやつをやっていたので、とにかくいいクリームを探してました。
探し疲れて最終的には白色ワセリンで落ち着きました。
ワセリンだけのスキンケアは賛否あるしおすすめするわけではありませんが、ワセリンの中ならサンホワイトシルキーはやわらかくて塗りやすいからおすすめ。
スキンケアの方法が合う合わないは人それぞれ
成分の合う合わないも人それぞれ
効果も当然人それぞれです。
無理のない範囲でお試しください。
ご清聴ありがとうございました。
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