相変わらず毎日マスクです。
そのせいか、ただの怠惰なのかは神のみぞ知るところですが、やる気が出ません。
リップのレビューをする気がしません。
リップを塗らなくなって何週間経ったでしょうか。
一番気合入れてメイクする推しのライブすらマスク着用要請があったのでリップ塗りませんでしたし、自分の中でリップがだいぶ遠い存在になってしまっている。
リップは遠くなりにけり。
とはいえ限定品を放置しているのも気になるのと、非常に気に入ったリップがありましたので、頑張って書いてみようと思います。
しかしバレンタインを口実にしたブラウンみのあるリップ、いっぱい出るな!
多分これで最後になるはずです。
kiss ヴェールリッチルージュ グロウ X04
限定色 Bitter Fig 1500円(税抜)
大人のショコラをイメージした
X03 Bitter Frambois
X04 Bitter Fig
の2色が限定発売されました。
どちらもグロウタイプ。
フランボワーズの方はいわゆるピンクブラウン、フィグの方はレッドブラウンということでフィグのみ購入。
このヴェールリッチルージュ、マットとグロウが展開されているのですが、マットの方は質感が好きではなく、グロウは悪くないけどそもそもツヤ派でないので、オシャレな色展開してくるんですけどいつも購入を迷う。
今回も、最早持ってそうな色だしツヤだしな~と一応悩む素振りは見せたものの、見せただけでした。
人によって違うとは思いますが、私の場合「似たものを持っているから不要」とはならないタイプです。
好きな色だからこそ、たくさん揃えたい。
それはコレクション欲求ともまた違い、「今持っているそれよりも好きなそれかもしれない」という願望のようなもの。
”ベストオブそれ”に出会っていなければ出会いたいし、もし今”ベストオブそれ”があったとしてもさらに更新される可能性もあるから、同じようなものだからいらない、とはならないです。
この根源にあるのは「気に入ったものがひとつあればいい」というスタンスのはずなのだけど、それゆえにたくさんものを持っているという矛盾。
これにヤマアラシのジレンマみたいな良い感じの名前をつけて後世に語り継がれたい。
反逆のヴェールリッチルージュ
既存色と蓋の色が違います。
グロウの蓋は普通はゴールドだけど、これはピンクゴールドっぽい色をしてます。
フィグ=イチジク色とはどのような色か
さてこちらは
Bitter FIg
こっくりとしたレッドブラウン
とのことですが、
レッドブラウンというよりブラウンレッドという感じかな?
色のカテゴリとしては赤。
とはいえほぼほぼピンクでも「ブラウンピンク」とは言わないし、揚げ足取りはよくない。
しかし「フィグ」ってどういう色を指すのかなかなか難しくないですか?
「フランボワーズ」はコスメとしてのカラーには振り幅はあるにしても、果実としてのフランボワーズからとる色の要素はひとつしかないはずだ。
イチジクの色って、ひとことで「何色」と言えるだろうか。
とりあえず赤いでしょ。
そこに茶色っぽいところとか紫っぽいところとかあって、中も赤くてピンクっぽくもある。
熟れ具合による緑は切り捨てるにしても、どのカラーをどういった塩梅で拾ってくるのかによって方向性が変わる気がしてるから、フィグには慎重だ。
フィグには気をつけろ。
これが最後の忠告だ。
これがフィグだ
やっと色を見せます。
多分半分くらいの人が色を見る前に帰ってると思う。
残念だが仕方がない。
ひと塗り。
強い色でありつつも、透明感も持ち合わせています。
さっとひと塗りするくらいだと深すぎず強すぎない、冬っぽくも可愛らしい印象です。
重ね塗り。
これ
フィグですわ。
深みの赤でブラウンも少々、青みとまではいかないけど、パープルというかピンクっぽいというか、少々の「甘み」のようなものを感じる。
色味での表現が難しい。甘みが一番近い。
熟れた果実のような甘みを感じてくれ。
赤の中にブラウンと甘みが隠し味のように入ったカラーは、ブラウンレッドやレンガ色、ボルドーといった、私の知る「深みの赤」のボキャブラリーには当てはまらない絶妙な色をしています。
あえて色に名前をつけるなら
イチジク色
ではなかろうか。
これがイチジク色か。
そうだったのか。
赤の強いブラウンリップ愛好家だけどブラウンが強すぎるとダメ。
ウィンター向けの紫も感じる強い赤リップも好きだけど、紫苦手。
オータムとウィンターの間を鉄骨渡りするようにリップを探し求めていたのですが、実際は「オータムとウィンターの間」ではなく、「オータムとウィンターの境界線にある壁にオータム側でもたれかかってる」くらいがベストなんですよね。
接地はしてるけど、オータム側。
流山は埼玉に面しているけど決して埼玉と千葉の間ではなく、確実に千葉。みたいな感じ。
このビターフィグはそれだった。流山だった。
ほのかにブラウンとパープルのようなものをしのばせた赤は、塗った瞬間にこれが欲しかった!と思いました。
またしのばせてる!
しのばせバレンタイン1
しのばせバレンタイン2
kissの場合はたぶんどこにも「しのばせた」という文字はないのだけど、私には分かる。これはしのばせてる。
一時は色名詐欺疑惑で一部世間(このブログだけ)を騒がせたヴェールリッチルージュでしたが、今回はBitter Figだしこっくりしたレッドブラウンだった…!
伊勢半様、過去のご無礼をお許しください。
これからもついていきます。
オータム系深み赤博覧会
今回は似た色の比較ではなく、「オータム系深み赤」をカテゴリ別で並べてみました。
近似値のリップはほかにもあったのですがあんまりたくさん並べるのは大変なのと、このビターフィグがいかにそのカテゴリに当てはまらないかをお見せする意味で、各界を代表して一名ずつ任命しました。
まずはレッドブラウン界 、セザンヌ ラスティングリップカラーN 105
未だに安定供給されない人気リップです。
こちらはブラウンレッドというよりレッドブラウン、並べて見るとやはり茶色いですね。
ただ赤218を含む効果か、唇に塗ってみた感じは結構似てました。
私が塗ると、腕に出した色+ベリーみたいな色になるんですよね。それゆえまあまあ似てました。
続きまして赤レンガ界より、Visee Avantリップスティック006 RED BRICK
秋業界においては深みの赤、ブラウンレッドの中心は赤レンガカラーだと思うんですよね。
朱赤や黄色み、オレンジみを感じるのがレンガの特徴。
比べてみるとビターフィグが青みカラーではないものの、黄みも感じないカラーであることが分かると思います。
そしてバーガンディー界代表、キスミーフェルム プルーフブライトルージュ 12
ビターフィグに比べるとはっきり赤紫を感じるカラーです。
これとか、ちふれ549とか、ロレアルパリ モイストマットN271とか、イエベ向けと言われるけど紫を感じるボルドー、バーガンディー系のカラーって「ど真ん中ではないけど、ちょっと冬みのあるカラーを使いたいときにある程度納得はして使える」カラーでした。
でもこのへんってやっぱり流山じゃないんですよ。
町田なんですよ。
町田は神奈川の中にあって実は東京都なんだけど事実上神奈川
というのと同様。
完全にイエベ向けと言い切れない。
新勢力「フィグ」爆誕
そういうわけで、最近数々のブラウンレッド系を入手していますが、
ブラウン
レンガ
ボルドー
(または単純に赤)
のどこかに分類されているものばかりで、このビターフィグは完全に新勢力に感じています。
黄み寄りのブラウン、レンガに関してはそこそこ充実してきた気がするのですが、特にボルドー側は急に赤紫にギュンと振れているものが多い気がしていて、ビターフィグは本当によくぞここに収まってくれたというカラー。
レンガでもボルドーでもないディープレッドを何と呼ぼうか。
フィグか。
流山ではないよな。
以前も言いましたが赤リップの開拓はまだまだなので探したらありそうな気はしているので、プチプラ定番で似たものがないか探してみたいです。
フロンティアスピリットだ。
しかしこれでキスミーフェルムを久しぶりに引っ張り出してきたんだけどこれ色も質感もめちゃくちゃいいです。
ちふれ549ほどには赤紫すぎないので、ビターフィグよりは紫を感じるかもしれないけどこういう色をお探しの方にはめちゃくちゃおすすめしたいリップ。
伊勢半様、これからもついていきます。
赤リップ特集になんで入れなかったんだろう。あとで追加するかも。
これは絶対に買う!と決めていたものがあんまり好みではなかったり、使わなかったりする一方で、こうして使わない気がして買わなくてもいいと思っていたものを買ってみたらめちゃくちゃ良かったりするものだから、気になったら買う、自分の範囲にいるものはとりあえず買う、みたいな買い方を辞めることができない…
とりあえず伊勢半と町田の方には謝罪しておきます。
町田といえば
隙あらばLUNA SEA
ではまた!