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kissリップアローが狙い撃つのはモンスターばかりではない

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この秋、kissから新しいリップアイテム「リップアロー」が発売されるとなって、界隈は騒然となりました。

 

遂にリップ業界に武器が実装された。

守りを固めるだけではモンスターは倒せないということか。

 

 

 

 

しかしkissは、アーマーの次のリップの名前どうしようとなって、

シールドは使えないし、ヘルムはなんか変かな…

いっそ武器か…

ソード…ブレード…ダガー…アックス…ブーメラン…アロー…

アロー?

アロー良くないっすか!?

リップアロー!!!!!!!!!!

ってなったのかな。

 

この路線だとあとはスピアーとかクローとかも悪くない。

そしていずれは

「リップスティック」

にたどり着くのかな。

 

(※ドラクエの武器カテゴリに「スティック」がある)

 

 

というわけで、kissの新リップ「リップアロー」を買ってきました。

 

 

kiss リップアロー

全6色 1980円(税込)

www.kiss-cosmetics.com

 

「リップアロー」はkissから2023年9月22日に発売となったリップスティックです。

LOFTでは9月1日から先行販売されていました。

 

私は9月20日にLOFTで買うという、早くほしいのかそうでないのか分からない行動をとってしまいました。

このレビューが発売日に間に合うことはないでしょう。

 

リップアローはこの流れにもかかわらず、リップモンスターインスパイア系リップではないようです

 

漠然と「リップアーマー」の仲間なんだろうな、いわゆる「ジェル膜属性」のやつなんだろうなと思ってましたが、そうではないらしい。

属性が違うから武器なのか。

 

さらには「超極細」が一番の特徴っぽいから、極細が先にあって細いモチーフを探した結果「アロー」になったのかな。

 

私、リップは細ければ細いほどいいと思っておりますので、久々にこれは必ず買わなければならないという強い意志を持って買ってきました(その割に遅い)

 

 

矢のように細いリップアロー

まずはその「超極細」を確かめていきましょう。

 

細さの比較対象としてプチプラの細リップ、Visee Avantのリップスティックと、オペラのシアーリップスティックにお越しいただきました。

 

細身で有名なヴィセアヴァンですが、こちらは「一般的な細身のスティック」って感じ。

リップアローは写真見てるとそういった一般的な細さを超えて細い印象でしたが、こうして並べてみるとヴィセアヴァンと大差ないのかな?

オペラほど細くもなさそう?

 

と思わせておいて

 

脱いだら凄いタイプでした。

蓋を取ったら急激に細い。

こんなに急激に道幅狭くなってイライラ棒だったら大変。

「ウッチャン奥の細道」だよ。

 

ヴィセアヴァンと比べても断然細いです。

普通のたばことピアニッシモくらい違う。

激細リップのイメージを持っていたオペラは「逆リップアロー」で、外見と中身にほとんど差がなく実際はヴィセアヴァンとほぼ一緒でした。

着やせするタイプですね。

 

ヴィセアヴァンやオペラくらいでも細さとしては十分ですが、リップアローの細さは本物でした。

それだけでも覚えて帰ってください。

 

 

04 リスクテイカー

奥行きのある赤みブラウン

さて、全6色の中から今回私が購入したのは「04 リスクテイカー」という色。

自分にとって間違いないだろうという赤みブラウンです。

 

赤みがしっかりあって明るくないけど暗すぎない。

私にとってベストなブラウンです。

ありがとうございます。

テクスチャは思ってたより固めかな?

 

ツヤでもマットでもない生ツヤマットリップ

というかこれ「マットリップ」っぽいですね。

マットリップというにはツヤはあるんだけど、塗り心地とか色持ちの感じは「セミマット」というよりかは「マットリップ」に近いと思います。

「しっとりマット」「モイストマット」的な。

 

とはいえ、マットリップにはないツヤ感もある。

上がリップアローで、下はヴィセアヴァンのクリーミィマット。

ヴィセアヴァンもするすると塗れるしっとりマットですが、比べるとやっぱりリップアローは濡れたようなツヤがある。

保湿せずに塗ってみましたが、今の季節ならあまり乾燥も感じませんでした。

 

「ツヤツヤでもマットでもない」という公式の説明は確かにそのとおり。

ただ「もっちり生っぽ質感」とか「リアルな生ツヤ」とかっていうのを見ると、もっとグロッシーな、少なくともいわゆるセミマット系の印象を持ってしまいそう。

私はマットリップが好きだからいいけど。

 

ちなみにヴィセアヴァンのクリーミィマットも細身のマットリップスティックで良いですよ

ヴィセアヴァンは最近ブランドごと完全に沈黙してて悲しいのですが…

www.makemendokusai.com

 

ピタッとフィットし長時間美しく

色持ち方面は、先程言ったとおりジェル膜系でもなければティントでもありません。

ここもやはりマットリップのそれに近い。

ティントやジェル膜系の「唇に色が残る」タイプの落ちにくさではなく、「口紅そのものが唇に留まる力が強い」系のやつです。

 

なので飲食したり摩擦が加わればきれいさっぱり落ちたり部分的に剥げたりすると思うけど、色の変化はないし、普通の口紅としては持ちはいい方じゃないかなと思います。

 

しかし、ひさしぶりに「普通の口紅」それも「マットリップ」を買った、塗った気がします。

逆に新鮮。

ちなみに長時間マスクしてたらほとんどなくなりました。

やっぱマスクにはリップモンスター系統がいい。

 

リスクテイカーの色は私がここ数年で一番が出たと思ってる赤みブラウン、FASIO ヒトヌリルージュ08 ショコラブラウンに似てそう。

 

リップアローと並ぶとファシオが超極太に見えてしまう。

ヒトヌリルージュはリップモンスター系統のジェル膜がどうたらで落ちにくい系のやつです。

 

塗ってもこの太さの差。

色はだいぶ近くて写真だと分からないと思いますが、ファシオの方が黄色強め。

 

色味ではファシオに軍配だけど、この「類まれな細さ」と「マットリップ」というプチプラではあまりお見掛けしないスペックが足されると、かなりいい勝負ではある。

リップアローはその細さを生かして持ち歩き用にしてもいいかも。

 

まあとにかくリップアローは「モンスターを撃つ」って感じではなかったです。

また新しい時代に向けて放たれた矢、という印象でした。

細いリップが好きな方はとりあえず手に取ってみてください。

 

 

 

リップアロー 全色紹介

で、終わりでもよかったんですが、ここで突然の全色紹介。

全6色、そのほかのカラーについてもかる~く私の印象を置いておきます。

あくまでも店頭でテスター見ただけの印象なので、違ったらごめんねレベルで聞いてください。

※この章の画像は公式サイトから引用しています。

 

01 たまゆらベージュ

ヌーディーな血色感を与えるまろやかなベージュ

黄み強めで明るめのベージュ。

パーソナルカラーで言ったら春。

秋の者もヌーディーベージュ狙いでいけるかも。

 

02 木星ブリック

ほんのり火照った強すぎないブリック

こちらも黄み寄り、そして春向け。

ブリックっていうから赤レンガを期待しましたが、「強すぎない」と言われている通り赤レンガというにはだいぶ明るめ。

「コーラルレッド」って感じかな。

派手過ぎず地味過ぎず、人や場面を選びにくく使いやすそうな色。

 

03 そよそよゴースト

グレイッシュなくすみピンクベージュ

これは夏。

モーブっぽいくすみのあるピンク。

でもこの写真の印象ほど青み、くすみは強くない気がした。

血色感もあって、こちらも場面問わず使いやすそう。

 

04 リスクテイカー

奥行きのある赤みブラウン

前章のとおり。秋。

 

05 アーチャークイーン

深みと暖かみのある上品なレッド

深み赤が2色あるので、こっちが黄み、06が青み、だろうと思ってたんですが、そしてそれも間違いではないんだけど、そんなに黄みではないです。

黄みと青みの中間くらいのニュートラルレッドなので、私のような黄み吸収民族が塗ったら青みに寄りそう。

これも幅広く使えそうな色。

どこ向けかっていったら冬秋でしょうか。

 

06 狙い撃ちピオニー

ふんわり白みを足した濃すぎないアーバンレッド

こちらはどちらかといえば青み寄り。

ただこれもそこまで「青み!」って感じでもなく、さほど暗くもなく、「落ち着いたピンクレッド」くらいの感じかもしれない。

6色の中では冬向けだと思うけど、ダークカラーを求める方には物足りないかと。

むしろダークを得意としない方にとってちょうどいい深紅、みたいな印象。

 

 

といった感じです。

「濃すぎない」とか「強すぎない」とか説明書きに多用されている通り、全体的に”万人に使いやすい範囲”にまとまってる気がします。

暗い色はあんまり暗くないし、青みはそこまで青くないし、くすみはそこまでくすんでない。

 

01だけは突出してガチでベージュで、まあ04もそこそこ差別化されたブラウンだけど、あとの4色はぼんやり言ったら「赤」

もっと言ったら全部「赤ピンク」でした。

 

まあカラーバリエーションはこれから増えるでしょうし、正直1980円は高いので、1本で済んでよかったみたいなところもある。

コスメ、高いな…

 

 

しかし、この秋はトレンドでいったらそこまで秋色ブラウンが中心にはならないだろうと思っていたんですけど、ここ数年ですっかり「ブラウン」が定番にあって当たり前のカラーになったので、秋のブラウンリップはやはり忙しいのであった。

また次のブラウンリップでお会いしましょう!

ではまた。