マスク生活になって、今まで選択肢から外していたティントリップに手を出すようになりました。
かつてのように、何色を塗っても最後には誰もが青みピンクの唇になる代物であれば、いくら誰にもその唇を見られないとしてもティントを選ぶことはなかったでしょう。
それなら素の唇の方がマシだと。
ただ、ティントは進化していた。
私が存在ごと無視したり、新商品に「ティント効果あり」と記載があればまるで体に悪いものが入っているかのように悪態をついている間にも、ティントは前に進むことを選んでいた。
愚かなのはそれに気付かないでいた私だった。
思考を停止してはいけない。
刻一刻と変化するこの世界で考えることをやめるのは罪だ。
それを教えてくれたのが、この状況と、ティントの代名詞的存在のオペラである。
そんなオペラのリップティントのバレンタイン限定カラーを買いました、というだけのお話。
オペラ リップティントN 203
限定色 ブラウンフィグ 1500円(税抜)
バレンタインコレクションって
チョコレート×果実
というようなイメージのカラーが多くて、秋に出るブラウンとはまた趣が違うのが面白いんですよね。
今回も例に漏れず、ブラウンフィグ。
見た目はチョコレートを思わせるダークなブラウン。
これだけ見ると濃そう、暗そうに見えますが、
塗ってみるとだいぶ薄いです。写真はだいぶぐりんぐりん重ねてます。
唇に塗ると、唇の色ムラがはっきりわかるくらいに薄付き。
しかしいい深み、いい赤みのブラウン。
まさに「フィグ」を思わせる熟れた果実のような甘みとチョコレートのような苦み。好き。
ダークラムに漬けたドライイチジクにビターチョコをかけたような味がしそう。好き。
憂いにはフィグ、フィグは憂い
この薄さとほんのり感じるパープルは、私の血色感のない唇に太刀打ちできずに今年も屍人のバレンタインかと思われましたがwww.makemendokusai.com
やはりそこはティント、唇の上ではほんのり赤みが増して屍人は回避。
ちょっぴりの紫みとダークさは、「病的」まではいかず、「憂い」を演出するのに過不足のない塩梅。
これです、これぞフィグです。
青みのないレンガ系ブラウンだとバチバチに合うけど、憂いを求めてウィンター系カラーを使うと行き過ぎてヴィランズになっちゃう。
そんなオータム民にはフィグ。
憂いにはフィグ。フィグは憂い。
フィグの良さは昨年のkissで証明済み
機能をとってカラーを諦める時代はもう終わった
リップティントNの詳しい使い心地はガーネットジェムの記事で綴っています
ガーネットジェム同様、ティントというより
「シアーでグロッシーなのにやたら長持ちするリップ」
と言った方が正しく伝わる気がします。
色変化も少なく、「染まる」感覚はほぼなし。
その分色持ちはめちゃくちゃいいというわけではないけれど、ティントじゃないシアーリップよりはマスクに持ってかれにくいし、色持ちもする。
誰かが見るわけではないけど唇に色は欲しい、そんなマスク時代のリップに本当に合ってるリップアイテムだと思います。
その上でこんなオシャレで絶妙な塩梅のフィグカラーを纏うことができる。
かつては「100%好きなカラー」を追い求めていて、マスク時代になって「機能性半分、カラー半分」に移行していたのだけど、ティントでこんなカラーが実現したらもう言うことありません。
仕事も恋愛も諦めたくない、24歳営業2年目のマナミもこれにはニッコリ。
マナミ誰。
比較
最近比較の作業をしなさすぎて何が似てるのかパッと浮かばず、塗れるだけ塗ってしまいました。
同時に限定発売されたオペラ シアーリップカラーのカカオキスよりは発色してます。色はだいぶ近いですね。
昨年のバレンタイン限定色、kissヴェールリッチルージュのビターフィグに比べるとかなりシアー。ビターフィグのほうが赤みが強く、ブラウンフィグの方が紫みやブラウンを感じられる。
カラーだけ見たらKATEディメンショナルルージュBR-6のパープル寄りカラーが似てるんだけど、フィグブラウンは唇の上で少し赤みが増すので塗ってみると結構違う。
エテュセのブラウンティントとカラーはだいぶ違いますが、エテュセの方が色変化があるので唇の上でだいぶ赤くなり、結果的には遠からず。
KATEパーソナルリップクリームはレンガ系の「いわゆるオータムの赤」とフィグカラーの比較で置いてみました。
あんまりティント使ったことないけど、現時点でこのブラウンフィグが私的ティント第1位になりました。
リップ塗るって日にはしばらくはこれ一択になる気がします。
これは定番にするか、再度限定復刻するかしてほしいです。
オペラ シアーリップカラーRN 104
限定色 カカオキス 1200円(税抜)
もうひとつの限定色、シアーリップカラーのカカオキス。
昨年も限定発売された色の復刻です。
私は昨年購入しました。
そのときは自分にとって存在意義を見出せなかったけど、ブラウンフィグに出会って分かった。
カカオキスはブラウンフィグの塗り直しのために生まれてきたんだと。
1年前は分からなかったことが、今は分かる。
だからブラウンフィグと同時にカカオキスを再発売するのは必然。
今からブラウンフィグを買う方は、カカオキスもセットで買ってください。
今年はチョコレート色のリップよりチョコが欲しいかもしれない。
ではまた!