気になったけど買わなかったものとして紹介したヴィセリシェのリップ
あのねえ、クリスタルデュオ、私は未だに君が何故そういう姿をしているのかが分からないんだ。
分かろうとしていないだけかもわからないが、ともかく、うちでは飼えないんだ。ほかを当たってくれないか。
結局その後買いました。
あの形状への疑問は晴れぬまま、色の素晴らしさだけを信じて。
だいぶ前に買ってたんですけど新作でもないし使う機会もあまりなく、レビュー出すタイミングを逃してました。
そろそろ秋のブラウンリップをまたまとめないとなーと思っているのでその前に記事にしてないリップについて書いていこうかと思います。
Visee リシェ クリスタルデュオリップスティック RD465
ブラウニッシュレッド 1500円(税抜)
商品特徴
- 透明度が高いクリア層×カラー層の2層構造で、ひと塗りで抜け感と内側からにじみでるような血色感のあるグラデーションが叶うリップスティックです。
- クリア層:うるツヤ効果
- 透明感・ツヤ・のびの軽さを実現。カラー層を自然にぼかし抜け感を演出します。
- カラー層:血色感
- うるおい感とにごりのない美しい発色を叶えます。
- 彩度の高いカラーバリエーション。クリア層でぼかすことで簡単にフェミニンで色っぽい唇に仕上がります。
ご存じ、クリア層とカラー層の二層構造のリップスティックです。
なんなんでしょうね。
クリア層は実にクリアで綺麗ではあるんですけど、使うとなると…
これを上手に使いこなす自信がなかったので見送っていたんですけど、まー可愛いんですよね、色が。
それに負けて買ってしまいました。
ブラウニッシュレッドの名に恥じないブラウニッシュレッド
赤すぎず、茶色すぎず、紫みもない
ブラウニッシュレッドの名に恥じない、素晴らしきブラウニッシュレッドです。
このくらいのトーンの赤系は持ってないわけではないのですが、たいていはもっと赤、ブラウンみの強いものだと同時に青みも強くなってるものばかりで、この塩梅が本当に素晴らしい!
問題は形状の方
クリア層とカラー層が絡みつき混ざり合う狂想曲―カプリッチオ―
…うまく塗れない。
グラデーションリップにするつもりはハナからないのですが、色部分を内側にしてグラデーションにするのが正しい使い方らしいんですけど、それでグラデーションになるだろうか…些か疑問である。
普通に全体的に塗ろうと思うと、一緒に透明部分も塗られるからムラになるし、端の方に色を持ってこようと思うとはみ出すし。
まあ強く発色するものでも定着するようなテクスチャでもないので、ムラっぽくなってもそんなに気にならないのと、塗ってから指でならすのがいいのかなという気もする。
クリアリップを同時に塗っていくことになるので、当然かなりシアーな発色になります。
そして塗り重ねてもあんまり濃くなりません。
塗り重ねるときも同時にクリアリップが塗られるからです。当然ですね。
色はやっぱりめちゃくちゃ可愛いです。
透けるようなブラウニッシュレッドはモードや大人に寄り過ぎず、可愛らしい、儚げな雰囲気のあるブラウン。
オータム以外のPCの方が使っても可愛いと思います。
発色の仕方はKATEのCCとかレブロンバームステインみたいなリップクリーム系のものに近いですね。
個人的な話をすれば(いつも個人的な話しかしてないけど)透け感があるがゆえに唇にぬったら思ったより悪そうになりました。
KATEのCCリップのときと同様で、元の唇がドブみたいな色してるから、リップ本体の青みのない色に反して唇に塗ると紫みを感じる発色になっちゃうんですよねえ。
もともとリップが持つ色から想像するよりもダークな印象になりました。
kissスライドルージュのブラウンがはっきり紫みのあるカラーなんですけど、それつけたときの印象に近い。
だからこそ透け感のないリップや青みのない黄みの強いものを求めてしまうんだなってことがよく分かります。
ブラウンレッド系比較の-輪舞-revolution
いかにほどよいブラウニッシュレッドであるかを見せるべく、Visee Avantのブラウンとレンガ色で挟んでみました。
ヴィセアヴァンの004 WARM NIGHTより赤く、ヴィセアヴァンの006 RED BRICKより茶色い。
この二つは004は茶色が過ぎるし、006は合うんだけどレンガ感皆無なので、本当にこのブラウニッシュレッドはちょうどいいところにいるんですよね~
いっそヴィセアヴァンで出ればよかったという心の声。
kissスライドルージュは質感とかは近い感じだけど見ての通り結構紫めなブラウン。
kissヴェールリッチルージュのマット55は赤みのブラウンで色は一番近いですね。若干kissの方が紫みはあるけど、こんな変な形じゃないこういう色はないんかこの世界には…って絶望してる方はkissも見てみるといいかもしれません。
クリスタルデュオと私の別れの円舞曲―ワルツ―
やっぱり私には荷が重かった。
クリスタルデュオ、私の直感は正しかった。
だが悲しむことはない。
人を選ぶアイテムというのはほかにはない特徴を持つということだ。
それを人は個性と呼ぶ。
個性を疎ましく思う者もいるかもしれないが、それを稀有なものとして愛する者もまた存在するのだ。多くの人に愛されることだけが価値ではない。
きみを必要としている人がいて、きみがいる。
人を選ぶものだからこそ、選んだ人間も、選ばれたきみも、それを誇りに思うべきだ。
私からかけられる言葉はこのくらいだ。
幸運を祈る。
こうしてクリスタルデュオとの物語は幕を閉じた。
こんなクソつまらないものを綴ってしまうくらいには、クリスタルデュオの使用感はやっぱりなってところではありました。
でも色はほんとに素晴らしいですし、最初塗ったときはうまく塗れないなと思ったけど慣れれば気にならずに塗れると思うんで(簡単にグラデーションっていうのは期待しない方がいいけど)、シアーで潤うブラウンレッドをお求めなのであればおすすめできないものではない、いやおすすめします。
ヴィセリシェといえばマットリップも
色はいいのに…
ってなっててなんだか惜しいよね。
きっと伸びしろですね!
幸運を祈る。
まさかの8cmシングル