リップモンスター。
その生態を探るべく我々がダンジョンに潜ってから、もう2か月以上が経過している。
気が付けば列島は梅雨入りし、そして明けていた。
ようやく最近はちらほらと目撃情報が聞かれるようにはなってきたが、未だ私の前にその姿を現してはくれない。
そろそろ薬草も底を尽きる。
リップモンスター、一体どこにいるんだ…
ってなってる方もいるとは思いますが、きっとそろそろ買えるはず。たぶん。(追記:すみません、発売から1年経っても状況が変わっていません…適当言いました…)
私は完全に欠品になる前に欲しい色は確保できていたんですが、よもやこのご時世に「リップがバズって買えなくなる」現象が起きようとは、カネボウも予想できてなかったんじゃないのか。
早く状況が整ってみなさまのお手元にも届くといいなあと思います。
リップモンスター、発売して最初は「どう考えても好きに決まっている秋色」の04パンプキンワインと10地底探索を購入しました。
どちらのカラーも期待通りの秋カラーである一方で、透明感と柔らかさのある発色は「落ちにくい口紅」というカテゴリにおいては些か意外な使用感でもありました。
ただの「透け感」とはどこか違う、唇にスッとなじんでいくような優しい発色。
リップモンスターは心優しきモンスターなのかもしれない。
この感触なら、パーソナルカラーとかそこまで気にせずどれでも使えるんじゃないのか、そんな風に思いまして
紫みのあるブラウンカラーの05ダークフィグ
サンプル写真もニュートラルブラウンっぽくて説明文もダークブラウンと書かれている11 5:00AM
どっちもブラウンだから気になるけどブルベ向きブラウンっぽい瀬戸際カラーですが
「リップモンスターなら」
というあるようなないような根拠をもって購入いたしました。
リップモンスターの基本情報と04(パンプキンワイン)10(地底探索)のレビューはこちらをご覧ください。
05 ダークフィグ
熟れたイチジクのような奥行きのあるブラウンレッド
ダークフィグ、リップモンスターなのに名前がちゃんと色を表している逆に異端児。
しかも05だけは店舗にテスターが設置されている。
だからこの色のことだけは日本中の老若男女が把握していることと思いますのでさっさと進めましょう。
そう、リップモンスターならね。
紫、茶色、あとくすみ。
雪、無音、窓辺にて。
みたいな感じになりそうでなってない。
私の思う「フィグ」よりは、茶色が優勢で赤みがあまりないです。
そして苦手な紫と、超苦手なグレーぐすみ。
このようなくすみ方、わたしたちなら手を出しません。
そう、いつもなら。
リップモンスターが、すべてを叶える。
最も進化した透明感と柔らかな発色。
究極の一体感を、あなたにも。
落ちない、つかない、色が変わらない。
その違いは明らかです。
何故か突然Appleになってしまいました。
やっぱり得意なカラーではない、紫ぐすみはパッとしない印象なんだけど、無理というほどではないです。
「顔色が映える」「健康的に見える」だけを「似合う」と呼ぶのであれば似合ってないのかもしれないけど、アンニュイな雰囲気と捉えればなしじゃない。
とにかくリップモンスター、どの色にも言えることなんですけど(使ったのは4色だけですが)
強くない
暗くない
これなんですよね。
私はダークな雰囲気は好むくせにダークカラーはそんなに得意じゃなかったりするんで、暗い雰囲気が強く出すぎない、そもそもダークと言いつつそこまで暗いカラーじゃない、というところが使いやすい。
むしろリップモンスター、低明度、高彩度を求めてる方だとどれ使ってもイマイチな可能性すら感じてきた。
実は中彩度、中明度勢だけがワッショイしてるのでは。
イチジクリップを集めてみました
ダークフィグ、見事にくすんでますね。
黄みサイドに所属しながらも青みサイドへの憧れを持つ人間に
ウィンターカラーのようでそうでない
具合悪く見えそうでそうでない
そんなギリギリのラインを提供してくれたのはいつだってフィグでした。
「オータムとウィンターの境界線にある壁にオータム側でもたれかかってる」ようなkissヴェールリッチルージュ限定のビターフィグ
「憂いにはフィグ、フィグは憂い」
オペラ リップティントのブラウンフィグ(※2021年7月、「ボルドーブラウン」に名前を変えて再発売されるみたいです)
それで言うとこのダークフィグは境界線の向こう側、完全にブルベカラーになるかもしれません。
濁り得意なブルベの方が自信を持って使えるブラウンと言える気もします。
でも、紫くすみに挑戦したい、似合わなくても好きだから使いたい。
そういうイエベの方にも是非試してほしいカラーです。
そう、リップモンスターならね。
困ったら忍ばせイエローを忍ばせればどうにでもなりますし。
11 5:00AM(WEB限定色)
夜明け前の静けさを秘めたダークブラウン
こちらはWEB販売のみのカラーです。
2:00AMと5:00AMがあって4:00AMがないことに憤りを感じつつも購入。
説明が「ダークブラウン」で、写真でも赤みが少なそうに見える。
「ブラウンリップの人」としてそこそこ認知をされているにも拘らず
ニュートラルな「茶色」が苦手
という十字架を背負っているのでこういうカラーは悩ましいんですが、「リップモンスターなら」を信じて突き進みます。
屍人にならない血色ブラウン
思ってたよりだいぶ血色感があります!
しかもしっかり黄みもありますね!
そして相変わらずあまり「ダーク」じゃないですね。
ダークを期待してた皆様、申し訳ありません。
ピンクみも感じるベージュブラウンて感じ。
ニュートラルブラウンで屍人になる人もこれなら生き残れる。
しっかり発色させて塗ると、意外にもオフィスっぽい。
なんというか、ブラウンリップの持つ「孤高」「ハイレベル」な印象と、ピンクベージュのパブリックな雰囲気の両面があって、なんかバリバリ仕事しそうとぼんやり思いました。
テレビドラマにわりとよくいる「めちゃくちゃ美人で仕事には厳しくて尊敬できて主人公の後輩男子が憧れる女上司」がつけてそう。
5:00AMっていうより、「フレックスタイム」みたいな名前がいいんじゃない。
ちょっと落ちてきたときとか、淡くぼかしたような感じだと儚げでアンニュイな感じになるかも。
これは5:00AMかもしれない。
どっちの雰囲気もいいです。
ただこれ05もそうなんですが、結構薄付きなので、普通に塗っただけだとそこまで色持ちしないかもしれません。
強く発色させたい、色を長く持たせたい場合は、塗ってティッシュオフしてを何回も繰り返すのがおすすめです。
個人的ベージュブラウン初ヒット
キャンメイク ステイオンバームルージュ16(アールグレイリーフ)との色差がちょっと分かりにくいですが、ベージュみのある5:00AMと違い、アールグレイリーフはストレートティーのように澄んだ紅茶色。
私はアールグレイリーフだと屍人系になっちゃうんだけど、5:00AMなら生き生きしてます。
ルージュシグネチャー116、こちらも「薄膜」「透け感」のリップでピンクベージュブラウン系統なので近しい部分もありますが、116の方が暗さがあって黄みがありません。
116の苦手部分を完全に補ったのが5:00AMかもしれない。
忍ばせイエローを重ねるとキャラメル系オレンジブラウンになりました。
ニュートラルブラウンやベージュ系のカラーはなかなかヒットが出ず、ここまで真ん中に来たのは過去になかったかもしれません。
黄み吸収属性の方にはめちゃくちゃおすすめしたい。
最も好き、合うのは04パンプキンワインかもしれないけど、パンプキンワイン系統は合って当たり前というか、過去にも数々の「ど真ん中」にくる同系統があったし、代替品の提案もいくらでもできる。
5:00AMの系統だと、私はほかにおすすめを知らない。
だからこそ、リップモンスターで最もおすすめしたいカラーになりました。
逆に黄み吸収しない方だとどういう感じになるんだろうか。
どちらにしろ激しい発色ではないので、これもパーソナルカラーに囚われず「好きなら使いなさい」と言えるカラーです。
しかしWEB限定カラー、中でもこの5:00AMが本当に手に入りにくいんですけど、レビュー書いてる途中に気が付いてしまったから、ダークフィグと忍ばせイエローある方は試してみて。
気付いてしまいました。
— めんどくさいけどメイクしたい暮らしのつむりッティ (@makemendokusai) 2021年7月15日
リップモンスター、忍ばせイエローの上からダークフィグを塗ったら私の唇ではほとんど5:00AMでした。
これは令和の大発見。平成におけるプリンに醤油かけたらウニの味に匹敵する発見となるでしょう。
ちなみにプリンに醤油かけて食ったことはないです。 pic.twitter.com/f9wehfT52X
ここまでのおさらいと今後の展望
改めて今回の2色です。
同型の色違いっぽい。
同じトーンでブルべ用とイエベ用って感じがします。
手持ちの4色も並べてみました。
この4色、ずっと眺めていられそう。
とりあえず現在のラインナップにおいてはこれ以上の追加購入はしないと思うんですけど、 今後のモンスターの成長にも期待したいですね。
あとリップコントロールカラーベースの青み系ね。
その前に早くみんなが好きなように買えるようになりますように!!!
立ち寄ったドラッグストアにリップモンスターがずらりと全色潤沢に並んでいる上にラベンダーカラーの新色(下地?)まであるという夢を見ました。
— めんどくさいけどメイクしたい暮らしのつむりッティ (@makemendokusai) 2021年6月15日
ではまた!