日焼け止めは2~3時間おきに塗り直しましょう
日焼け止めは数値よりもこまめな塗り直しが大切です
そんなようなことを聞いたことがあるでしょう。
やつらはいつもそうだ。
そう言うんだ。
でも実際そんなに頻繁に塗り直せる?
メイクの上からはどうやって?
私もこの世に生を受け、猛暑日の観光地、炎天下の物販列、真夏の野外フェス、ディズニー、スポーツ観戦などなどを経験し、
「メイクの上から日焼け止めを塗り直したい」
とか
「荷物を持って日傘をさして、片手が塞がって立った状態で日焼け止めを塗り直したい」
とか、そういうシーンには何度も直面してきました。
そういう中で出会ってきたアイテムたちを、すこし紹介してみようかと思います。
オタクというほどでもない素人ですし、「年間5兆円をコスメに使う美容オタクの私が1億種類の日焼け止めを試して選んだおすすめアイテム2000選!」みたいな大それたものではないですが、よかったらお付き合いください。
今回紹介するのは「塗り直し」に限定した日焼け止めアイテムです。
「絶対焼けない」ための日焼け止めではなく、
日焼け止めを塗り直したいけど手がふさがってたりなんか状況が許さないけど塗り直さないとじりじりこげていく~~~!!!!
みたいなときにサッと塗れてその場をしのいでくれる、「お手軽さ」「簡便さ」を重視したアイテムたちですので、予めご了承ください。
加えて、今回はプチプラやドラッグストアで買えるようなアイテムに限定してます。
※昨年買ったビオレのミストがボロボロすぎてすみません
※価格は私調べ、すべて税込表記です
パウダータイプ
メイクの上からのUV対策として、代表的なのは日焼け止めパウダーです。
顔の塗り直しアイテムはこのあともいくつか紹介しますが、手軽さ、仕上がり、焼けにくさをバランスよく持っているのがパウダーだと思います。
プチプラの日焼け止めパウダーといえば、プライバシーのUVパウダーが有名です。
さらさらの「お粉」のタイプです。
対UV効果を発揮しようと思ったら、プレストタイプよりもこういったルースタイプが向いているのでしょう。
粉質もこっちの方が絶対いいですしね。
だけどこの形、外での塗り直しに圧倒的に向いてない。
蓋が分離するし、鏡はついてないし、腕何本いる?
風吹いたら飛んでいきそうだし…
外でささっと塗り直したいから粉使うのに、これでは普通に日焼け止め塗ればいいんじゃないってなる。
あと、蓋をまともに閉められない人類が持つものじゃない。
これからメイクを始める方にアドバイスするとしたら、鞄の底に常に小銭が落ちてるようなタイプの人は「ルースパウダー」じゃなくて「プレストパウダー」を選んだほうがいいです。
— つむり (@makemendokusai) 2022年3月28日
コスメ垢として私が言えるのはこのくらいです。
新生活がんばってください。
なので私がおすすめするのは、プレストタイプのUVパウダー。
ほとんどの場合、蓋が分離しないコンパクトタイプで、鏡がついていて、さっと塗るのに向いてます。
しかしプレストはプレストで、ルースに比べて粉量が乗りにくいせいなのか、ファンデーションのようにしっかり肌色がついてしまうものが多い。
しっかり厚めに塗りたい、何度も塗り重ねたいのが日焼け止めパウダーなので、これはこれで向いてない。
肌が綺麗な方ならそういったものでも問題ないのかもしれませんが、鼻の毛穴が放送禁止レベルの私は色付きパウダーで過去何度も苦渋を味わってきました。
かくして私は
- 鏡付きで分離しないコンパクト容器
- プレストパウダー
- 色が付きにくい
春になるとこういった条件で日焼け止めパウダーを求める妖怪となったわけである。
ここ数年は夏に出かけることがなさすぎて妖怪も死んだっぽい感じありますが、使ってきた中でいいと思ったものをいくつか紹介します。
(今回は真夏向けなので上の条件に加え、SPF50で仕上がりがサラサラのものに限定しています)
もちろん妖怪と無縁の方はね、ルースタイプや色付きのパウダーを使ってもいいんですよ。
多分そっちの方が効果は高いので…
オルビス サンスクリーン(R)パウダー
SPF50+ PA++++ UV耐水性★★
リフィル パフ付 1782円 ケース 737円
日焼け止めパウダーといえばオルビス、オルビスといえばサンスクリーンパウダー。
迷ったらこちらをおすすめします。
これを書き始めた2023年6月にリニューアル品が発売されたので、慌てて購入しました。
定番はルーセントとナチュラルの2色展開。
(2023年は限定色ピーチネクターが仲間入り)
いわゆる「標準色」を使う私にとって、ファンデーションのように使うなら暗めの「ナチュラル」の方が色は合っていますが、日焼け止めパウダーとして使ってるのは明るい「ルーセント」の方です。
ルーセントは私にとっては白いんですけど、「肌色が乗る」というよりも「おしろいで白くなる」ような印象なので、肌色の粉を乗せて汚くなるよりは多少白浮きする方がマシかなと思って使ってます。
白浮きというから聞こえが悪い。
トーンアップというのだ。
仕上がりに加え、オルビスのサンスクリーンパウダーは汗水に強く、サラサラが持続するのが推しポイント。
真夏特化のアイテムだと思うので、真夏の野外にお出かけの方にはこちらがイチオシです!
トランシーノ 薬用UVパウダー
SPF50+ PA++++ UV耐水性★★ 2427円
美白で有名なトランシーノのパウダーです。
ドラッグストアで買えるUVプレストパウダーといえばこれ。
色は1色だけですが、オルビスのルーセント同様に肌色はつきにくく、おしろい感覚で使えるかと思います。
付け心地や色味などはオルビスと似てますが、トランシーノは若干粉が薄づきなのと、汗水への強さの差で、私からの信頼はオルビスが勝ち取ってます。
逆にオルビスが真夏特化型なのに対し、トランシーノは季節問わず日常レベルでも使いやすいかなと思うので、軽めのお直し用パウダーをお探しの方にはおすすめです。
無印良品 UVルースパウダー プレストタイプ
SPF50 PA++++ 本体1290円 リフィル1090円
無印ならトランシーノやオルビスよりも多くの方にとってとっつきやすいかなと思って紹介はするんですが、こちらは少々問題を抱えている。
粉自体は日焼け止めパウダーとしてはいいと思うんですが、
プレストパウダーにもかかわらず、何故か鏡もつかない分離蓋タイプ。
パフも付属されてません。
私が担当なら「外出時の化粧直しにも便利」という文言は、生まれ変わっても書きたくはない。
もしこちらを使うなら「リフィル」を購入し、キャンメイクのマシュマロフィニッシュパウダーなど互換性のあるケースに入れ替えて使う方がいいと思います。
マシュマロフィニッシュパウダーと互換性があるケースは調べると結構出てきます。
ちなみにカラーは3色。
「01ナチュラル」がトランシーノやオルビスのルーセントのような白っぽい粉になってます。
01 ナチュラルはラメとかは入ってないんですけど、若干光沢っぽい仕上がりになるのがトランシーノやオルビスとの大きな違いですね。
(右下は02 ゴールドナチュラル。ヘルシーカラーにラメが入ってます)
▼気になった方はこちら
ミストタイプ
全身を手軽に塗り直せる日焼け止めと言ったら、スプレータイプは人気がありますね。
サンカットに代表されるスプレー缶タイプは、夏になるとあちこちで見かけます。
が、今回は紹介しません。
今回紹介したいのはテーマパークや物販の列、フェス会場でも気軽に使えるようなもの。
前後左右に人がいたら気を使うガスタイプのスプレーは、もちろん場所を選べばいいものなんですが、今回は適さないので除外します。
そのかわり紹介したいのが、ノンガスのミストタイプです。
ビオレUV アクアリッチ アクアプロテクトミスト
SPF50 PA++++ 968円
通称「瞬感ミストUV」。
2022年発売されると、すぐに品薄になった人気商品です。
舞浜のパレード待ち中、右隣りも左隣もお向かいさんもこれ使っててスゲーと思いました。
私も例に洩れず使っております。
何がそんなにいいのかというと、「スプレーではなくミスト」だということ。
使い切れずに処分に困り、何年も部屋にあり続けるスプレー缶を見ないふりする人生に疲れ、スプレー缶の商品を買わないように生きてるので本当に助かる。
そしてなんと言っても手軽。
ガススプレーのような噴射の勢いがないから、使う場所も選ばない(風が吹いたら流されるので、全く気を使わなくていいというわけではないですが)
逆さでも使える。
シュシュっとスプレーしてサッと馴染ませれば、白くもならないし、立って荷物や日傘を持っているような状態でも難なく使えます。
個人的には、おろそかになりがちな首の後ろや足にも簡単につけられるところが最大の魅力だと思ってる。
やりたくないことは絶対にやれないタイプの人類ですが、これを噴射するくらいは私でも出来るので本当に助かります。
そんな瞬感ミストの長所でもあり短所でもあるのが「アルコールの強さ」です。
実はこのミスト、「からだ用」と書かれてます。
顔に使うなとは書いてないものの、使ってみればわかりますが、顔に噴射できるようなものではありません。
首に吹きかけただけでそのアルコールを感じて顔をしかめるレベル。
発売当初、顔に吹きかけて文字通り泣きを見てる方が大勢見受けられました…
顔に使わないでとは書いてないけど、粘膜につけないこと、目に入らないようにすること、アルコール過敏症の方は使用しないこと、という注意書きがされています。
多くの粘膜を擁するお顔様に直接スプレーするのはやめておいた方がいいでしょう。
ただ、このエタノールの多さのおかげで、シュッと吹きかけたときの爽快感、清涼感が素晴らしく良い。
汗でベタついた体に日焼け止めを塗るのって不快だと思うんですが、暑い中これを体に吹きかけるのは制汗剤を付けるような気持ち良さがあります。
日焼け止めベタつくから使いたくないっていう男子にもおすすめです。
コロンとかわいらしいサイズ感なので、真夏のレジャーのお供に是非!
コーセー サンカット プロテクトUVミスト
SPF50+ PA+++ 968円
2023年、KOSEサンカットからも似たようなアイテムが発売されてました。
数値とかちょっと違うけど、まあほとんど似たようなもんですね。
こちらも顔に使うなとは書いてないけど「髪、からだ用」であり、粘膜への使用を避けるように、またアルコール過敏症や肌の弱い方は使用しないように注意書きがあります。
そのへんも一緒。
ビオレとの違いは、サンカットは「無香料」という点ですかね。
ビオレは柑橘とアルコールが交じり合う、制汗剤系の夏っぽい香りがありますが、サンカットはエタノールの香りがするくらい。
あと微妙な差ですが、ビオレはミストに粗さを感じますが、サンカットの方が霧が細かい気がする。
香料が苦手な方はサンカットですかね。
まあどちらせよ敏感な方には向かない気はしますが。
プライバシー UVミスト50
SPF50+ PA++++ 1320円
顔にミストしたいという方、敏感な方にはこちら!
日焼け止めっていうかエタノールかってくらいだった方々から一転、こちらはアルコールフリーでございます。
両極端。
国内最大数値ではあるもののUVカット効果はあまり信じすぎない方がいいような気はしていますが(個人の感想)、手軽さと、うるおい補給が取り柄。
パウダー塗る暇もないときとか、パウダー重ねて乾燥が気になるとか、そういうときに使えると思います。
欠点はスプレーするとテカっちゃうところ。
ツヤが得意な方は問題ないのかもしれないけど、私はテカテカに見えちゃうから結局この上からパウダー叩きたくなっちゃって二度手間感はある。
乾燥肌の方におすすめです。
無印良品からも似たようなアイテムが出ていますが、テスター使った感じだいぶ油っこくてベタベタするんですよね。
気になる方は店頭で試してみてください。
クッションタイプ
2023年、アディクションからクッションタイプのUVアイテムが発売されて、品薄で手に入らないくらい人気になってます。
長年の課題であった「メイクの上からの塗り直し」についに正解が出たか、って雰囲気になってましたね。
プチプラでも、アディクションに似てはないけどクッションタイプのUV下地があったので、そちらを紹介します。
ミシャ M クッションベース
SPF50+ PA++++ 1650円
こちらは本来、UVアイテムというよりは「カラーコントロール下地」なんですけど、ほとんどカラーコントロール効果はありません。
そのためこのミントカラーはクッソ低評価なんですけど、塗り直しアイテムと考えればむしろそれがいい。
鏡付きのコンパクトでお手軽だし、手も汚れないし、クッション型の日焼け止めってもっと発売されてもいいんじゃないかなと思います。
どうしてもクッションの仕様上、減りが早くてコスパは悪くなっちゃうんですけどね。
そのコスパの悪さと、これも脂っこくてテカるところ、あと匂いが短所でしょうか。
短所多いな。さすが★2.9。
アディクションは使用感めちゃくちゃいいんですけど、日焼け止め効果は信じきれないところがある。
こっちは使用感めちゃくちゃ悪いけど、日焼け止め効果はその分ありそうな気もする(実験はしてないですが)
すごく嫌な言い方すると「昔ながらのあまり使い心地のよくない日焼け止めミルクがクッションファンデの形をしている」のがこれの正体って感じがしてて、べたつきや嫌な香りがあります。
使い勝手は悪くはないんだけど、これもテカるからマット派は結局パウダーも併用することになるんですよね。
これとパウダー重ねれば鉄壁って気もするけど、コンパクト2つ持ち歩くのもなぁってのもあったり。
ツヤツヤ派の方は試してみてもいいかも。
ミント以外にもラベンダーやアプリコット、ブルーもあるようです。
▼気になった方はこちらを
スティック、シートタイプ
少々変わった形状の日焼け止めたち。
手が汚れず、ベタつかず、簡単に塗れるスティック型とシートタイプを紹介します。
紫外線予報 さらさらUVスティック
SPF50+ PA++++ 1870円
スティックといえばこちら。
紫外線予報のシリーズは1歳から使えるものやノンケミカルのものなど、幅広い方が使用できるアイテムが揃っています。
このスティックも1歳から使用できるので、小さなお子さんがいる方に人気のイメージ。
こんな感じでスティックのりのでっかいのみたいになってて、手が汚れず、手軽に塗れます。
顔もOK。
そして全くベタつきません。サラッサラ。
問題は、サラサラすぎてちゃんと塗れてるのか不安になる点。
塗り残しには注意。
無印良品 日焼け止めシート
SPF12 PA+ 290円
スティックは紫外線予報以外にもいろいろあるんですが、シートタイプはメジャーどころからは全然出てません。
過去には紫外線予報やビオレも出してたみたいなんですけど、なんでやめちゃったんですかね。
今は日焼け止めシートといえば無印良品って感じになってる。
これもとにかく手軽。
むしろ手軽さ以外ない。
何せSPF12。
やる気あんのか。
太陽なめてんのか。
ウェットティッシュみたいな形で、そこまで清涼感のないからだ拭きシートで拭いてるような拭き心地。香りもそんな感じ。
日焼け止め塗ってるって感覚はまったくないです。
なので日焼け止め効果は期待しすぎない方がいいとは思いますが、何しろこの簡便さを買ってほしい。
SPFが高ければいいってもんじゃない、みんな違ってみんないいんでしょうが。
実際こちらはごみ捨てに行くだけとか、洗濯物干すだけとか、そういうちょっとした状況でありがたがられるイメージ。
あとは首の後ろとか耳とか、日焼け止め塗るのだるくて塗らないところにも使いやすいとか、汗拭くついでに日焼け止め塗れたりね。
今日紹介してるのは多かれ少なかれみんなそうだけど、「100防ぎますって話ではないけど0にしとくよりは1でも2でもあった方がいい」っていう視点からすれば悪くないアイテムです。
あと安い。290円。
君たちはどう塗り直すか
といった感じで、日焼け止めの塗り直しアイテムを紹介してみました。
マットな仕上がりが好みで、缶スプレーが捨てられなくて、蓋をまともに閉められない人間が書いたものですので、内容に偏りはあるかもしれません。
皆様もご自身でいろいろ使ってみて自分に合ったアイテムを見つけてみてください。
その参考になれば幸いです。
あと、今回紹介したアイテムは冒頭に申し上げた通り、「絶対に焼けない」というタイプの日焼け止めアイテムではありません。
絶対焼けたくないというほどではないけど、火傷みたいにならないためにケアしとく、くらいだったら今回のアイテムたちでもOKだと思います。
ただし絶対焼けたくない方は、こういったアイテムでその場は凌ぎつつも、然るべきタイミングでちゃんと日焼け止めを塗り直した方がいいです。
じゃあそういうときにどんな日焼け止めを買えばいいの?アネッサか?アネッサなのか??みたいな疑問をお持ちの方は、YouTube見ると日焼け止め実験してる方がたくさんいらっしゃるので、そのへんを見るといいでしょう。
この夏の私のレギュラー陣
最後に私が実際どんなものを使い、持ち歩くのかを紹介します。
まずはレジャーなどの持ち歩き品。
直近のおでかけでポーチに入れてたものたち
オルビスのパウダー、ALLIEのジェル(過酷な時はミルクタイプ)、ビオレ瞬感ミスト。
この3つはレギュラーで、プライバシーのUVミストは保険。
あとは晴雨兼用傘、アームカバー、サングラス(クソ似合わない)
ALLIEは汗水に強いので信頼してます(リニューアルして臭くなったのでそこだけ微妙ですが…)
そして外出前の顔面塗装もついでにご紹介
日焼止め兼下地はキャンメイクのマーメイドスキンジェル。
焼けにくさとかは分かんないけど、下地として好きなので(最近緑と黄色を混ぜるのにハマってる)。
ファンデーションはメイクアップフォーエバーのベルベットマットスキン。
結局パウダーファンデーションを塗っとくのが強い気がしてる。
そしてメイクアップフォーエバーのウルトラHDプレストパウダーで顔面コーティング(※イメージ)
こういった仕上げパウダーやキープミストなんかを使っておくと、のちのち塗り直しでいろいろ重ねたときに汚くなりにくいです。
塗り直し用だけじゃなくて、用途別、色別日焼け止め特集とかもしたかったんですけどね。
そんなことしてるうちに夏終わると思うので、来世、いや、来年頑張ります!
ではまた!